Strings

ギターの弦の種類と太さの選び方

ここでは各ギターの弦に関する知識や選び方を記載しています。 ギターの弦は大まかにアコースティックギター用、エレキギター用、アーチトップギター用、クラシックギター用の4種類あります。

弦の形状の種類

弦の形状について。

プレーン弦

1本の線で出来た弦の事を指します。エレキギターとクラシックギターでは1弦、2弦、3弦で、アコースティックギターとアーチトップギターでは1弦と2弦に使われます。

ラウンド・ワウンド弦

1本の線の芯材を軸に線を螺旋状に巻き付けている弦を指します。巻弦(まきげん)とも呼ばれます。 エレキギターとクラシックギターでは4弦、5弦、6弦で、アコースティックギターでは3弦、4弦、5弦、6弦で使われます。

フラット・ワウンド弦

ラウンド・ワウンド弦の巻いている線と線の凸凹を無くした弦の事。主にアーチトップギターの3弦、4弦、5弦、6弦で使われます。 ラウンド・ワウンド弦より、低音域よりの暖かい音でフレット移動でのノイズが出ない特徴があります。

コーティング弦

錆防止や滑り良さのためにラウンド・ワウンド弦にポリエチレンなどの樹脂をコーティングした弦。 メンテナンスフリーで長く使える反面、音は響きにくくなる傾向があります。

アコースティック・ギター用の弦

現在、アコースティックギターで使われる弦の種類。通常、1弦と2弦はプレーン弦、3弦~6弦はラウンド・ワウンド弦を使います。

素材の種類

アコースティックギターの弦は主に3種類あります。
素材詳細耐久性音の傾向
Phosphor Bronze
(フォスファー・ブロンズ)
現在の標準素材銅色音域が広い派手な音
80/20 Bronze
(80/20 ブロンズ)
昔ながらの素材金色フラットな音
Monel
(モネル)
別名:Nickel Bronze
(ニッケル・ブロンズ)
ビンテージ素材銀色中音域が抜ける音

ゲージ(太さ)の種類

通称弦の太さ詳細演奏性耐久性音量
エキストラ・ライト10-47かなり細め××
カスタム・ライト11-52細め
ライト12-53
12-54
標準
ミディアム13-56太め×

代表的な弦メーカー

D'Addario、Martin、Ernie Ball、Rotosound、GHS、Elixir

お勧め

フォスファー・ブロンズ弦のライトゲージが最も音のバランスが良いのでお勧めです。 オープンDなどの変則チューニングにする場合はミドルゲージが向いています。

エレキ・ギター用の弦

現在、エレキギターで使われる弦の種類。 通常、1弦~3弦はプレーン弦、4弦~6弦はラウンド・ワウンド弦を使います。

素材の種類

素材詳細耐錆性耐久性音の傾向
Nickel Plated Steel
(ニッケルメッキ・スチール)
現在の標準標準的な音
Pure Nickel
(純ニッケル)
ビンテージ素材暖かい音
Stainless
(ステンレス)
ビンテージ素材ブライトな音

ゲージ(太さ)の種類

通称弦の太さ詳細演奏性耐久性歪み音色クリーン音色
スーパー・ライト9-42細め
ライト10-46標準
ミディアム11-49太め

代表的な弦メーカー

D'Addario、Ernie Ball、Rotosound、GHS、Elixir

お勧め

ニッケルメッキのスチール弦のライトゲージが最も一般的です。激しいビブラートやチョーキングをする場合はスーパー・ライトゲージが向いています。

アーチトップ・ギター用の弦

現在、アーチトップギターで使われる弦の種類。 通常、1弦と2弦はプレーン弦、3弦~6弦はフラット・ワウンド弦を使います。

素材の種類

素材交換頻度耐錆性耐久性音の傾向
Stainless
(ステンレス)
数年ブライトな音
Monel
(モネル)
別名:Nickel Bronze
(ニッケル・ブロンズ)
数年中音域がよく抜ける音
Nickel Plated Steel
(ニッケルメッキ・スチール)
数か月暖かい音

ゲージ(太さ)の種類

通称弦の太さ詳細演奏性音の傾向
ジャズ・ライト11-49
11-50
細め薄い音
ライト12-52
12-53
標準標準の音
ミディアム13-56太め太い音

代表的な弦メーカー

D'Addario、Thomastik-Infeld、Rotosound

お勧め

ステンレスかモネルのフラットワウンド弦のライトゲージがおすすめです。歪みなどのエフェクトを深く掛ける場合はラウンドワウンド弦が向いています。