Pick
ギターのピックの種類
ここでは各ギターのピックに関する知識や選び方を記載しています。
素材の種類
ピックの素材で音色が変わります。以下の表は大まかな目安です。
素材 | 低音域 | 中音域 | 高音域 | 音の傾向 |
セルロイド (セルロース) | × | △ | 〇 | 軽やかな音 |
ナイロン | × | △ | ◎ | 明るい音 |
ポリカーボネート | △ | 〇 | △ | アタックが強い音 |
アクリル | △ | 〇 | 〇 | アタックが強い音 |
ウルテム (ウルテックス) | 〇 | △ | ◎ | 煌びやかな音 |
塩化ビニール | 〇 | 〇 | × | 暖かい音 |
ポリアセタール (デルリン) | ◎ | 〇 | × | 暖かい音 |
木製 | ◎ | △ | × | 優しい音 |
エラストマー | ◎ | × | × | 丸い音 |
形状の種類
ピックの形状は1922年にD’Andreaによって作られた以下の3種類が有名です。
351型 (ティアドロップ型)
通称はティアドロップ型。最もポピュラーな形で、様々なメーカーから発売されています。
弾く先端部分を尖らせた形状になっています。
551型 (ジャズ型)
通称はジャズ型。Jim DunlopではJAZZ III XLと呼びます。
ティアドロップの先端を短くした形です。一回り小さくしたものは651と呼びます。651型はJim DunlopではJAZZ IIIと呼びます。
346型 (トライアングル型、おにぎり型)
通称はトライアングル型。日本国内ではおにぎり型とも呼ばれます。
三角形になっていて、先端が太めで持ち方による音の違いが出にくいため、初心者に向いている形です。
面取りの種類
ピックの側面部分の面取り加工の種類。加工方法によって音色や弾きやすさが変わってきます。
面取り無し
側面が直角になっているピック。強弱が出にくく、均一な音が出ます。速いフレーズには向いていません。
厚さは0.8mm以下の薄いものがお勧めです。
Jim Dunlop Tortexシリーズなどで使われています。
浅めの面取り
側面がやや面取りされているピック。一般的なピックで使われている処理方法です。厚さは1.0mm前後がお勧めです。
深めの面取り
側面が深く面取りされているピック。速いフレーズが弾きやすく、細かい強弱が出やすいピックです。厚さは1.5mm~4.0mmの厚めのものがお勧めです。
Jim DunlopのDerlin 500シリーズ、Gatorシリーズ、Flowシリーズなどで使われています。
ピックメーカー
1922年から続くアメリカ・コネチカット州の老舗ピックメーカー。ギターのピックを作った先駆者で、FenderやMartin、Gibsonなどにもピックを供給しています。
1972年からピックを製造するアメリカ・カリフォルニア州の大手ピックメーカー。様々な最先端素材を使ったピックを発売しています。
1970年代からピックを製造する日本国内最大手のピックメーカー。国内外の様々なメーカーのピックをOEM製造しています。MASTER 8 JAPANという自社ブランドもあります。
1967年から様々な楽器アクセサリーを企画製造するナカノのピックブランド。他のメーカーにはないユニークなピックをたくさん展開しています。