Compound Chords
Inversion (転回形)
コードのルート以外の構成音を一番低い音に使うコンパウンド・コードの一つのインバージョン。
概要
一番低い音がコードのルート以外になるコードを『
Compound Chord (コンパウンド・コード)』と呼びます。
その中で、 コードの構成音を一番低い音にするものは『
Inversion (インバージョン)』と呼びます。
表記方法
Compound Chordを書く場合、(コード名)/(一番低い音)で書きます。『/』はオンと読みます。
Inversionを度数でアナライズ表記する時は、(コードの度数表記)/(そのコード内での音程)で書きます。
使い方
Inversionは構成音は元のコードと同じなので、コードの響きを変えずにベースラインの流れを変えることが出来ます。
ベースラインが上がっていく例1
以下のようにI△7、IV△7、V7、VII-7というコード進行のI△7のベースを3にすることで、ベースラインが順番に上がっていく形にできます。
ベースラインが上がっていく例2
IV△7、V7、I△7というコード進行のIV△7とV7のベースを3にすることで、ベースラインが順番に上がっていく形にも出来ます。さらに以下のように7thを省略するトライアドにすることでポップスでよく使われるようなシンプルで今風な響きにすることも出来ます。
ベースラインが下がっていく例
以下のように、連続して使うとベースラインが徐々に下がっていくようにも出来ます。
Secondary Diminantを使った例
セカンダリー・ドミナントでも同様に使う事が可能です。以下はA-7のセカンダリー・ドミナントであるE7をInversionにした進行です。