Capo
カポの使い方
アコースティックギターでロックやポップス等の一般的な曲を演奏する場合、カポを付ける位置は通常、その曲のキーのIのコードがオープン・コードで押さえられるフレットに付けます。
オープン・コード
オープン・コードは、以下の開放弦を使ったギターで最も押さえやすいコードの押さえ方の事を指します。ちなみにオープン・ボイシングとは異なる用語です。
カポを付けるフレット位置の決め方
カポは頻繁に弾くコードが押さえやすいポジションになるようにする目的で使われます。
よって、曲の中で最も使用頻度の高いI△7、IV△7、V7のどれかがオープンコードで押さえられる位置に付けます。
各キーのカポを付けるフレット位置
以下は各キーの推奨位置です。
キー | C | G | D | A | E | B | F# Gb | Db | Ab | Eb | Bb | F |
Gの形が基準 | 5 | 0 | 7 | 2 | 9 | 4 | 11 | 6 | 1 | 8 | 3 | 10 |
Cの形が基準 | 0 | 7 | 2 | 9 | 4 | 11 | 6 | 1 | 8 | 3 | 10 | 5 |
Dの形が基準 | 10 | 5 | 0 | 7 | 2 | 9 | 4 | 11 | 6 | 1 | 8 | 3 |
カポを使うときの注意点
カポを使うときの間違えやすい注意点について。
カポを付けても、ギターの実音やコード表記は変わりません。
カポを付けても、ギターの指板を押さえた時に出る音は変わりません。例えば6弦の5フレットを押さえた時の音はA(ラ)ですが、
カポを2フレットに付けても、6弦の5フレットを押さえた時の音はA(ラ)のままです。コードを押さえた時も同様です。
一部の市販の初心者用楽譜が「移動ド」表記で書かれている事があります。
ミュージシャンに広く使われている楽譜は通常、実音表記で書かれますが、
国内で流通する一部のアコースティックギター初心者向けの楽譜や教則本だと、カポを付けた位置を0フレットと仮定して、「移動ド」という手法で本来とは異なるキーに移調してコード進行や音符で書かれている事があります。
こういった表記の場合、そのまま弾くと原曲とは違う音になってしまうので気を付けましょう。
ギターに合っていないカポはチューニングがずれます。
アコースティックギター用カポをエレキギターやウクレレなどにそのまま使用すると力が強すぎてチューニングがずれた状態になります。
またエレキギター用のものをアコースティックギターで使おうと思うと力が弱く上手く押さえることが出来ません。
カポは調整機構を持つものや、各楽器に合わせて適切な形状や強さが設定されているものを選びましょう。
ポップスでよく使うコード一覧
6弦ルートをIとした場合
各コード一覧
5弦ルートをIとした場合
各コード一覧
4弦ルートをIとした場合
各コード一覧