Acoustic Guitar

アコースティック・ギターの主な種類と選び方

1840年代にアメリカ・ニューヨークで、Christian Frederick Martinによって作り出されたアコースティック・ギター。

アコースティックギターの相場

アコースティックギターの大まかな相場は以下の通りです。アメリカ、日本、中国、メキシコが主な生産地として知られています。
製造低価格帯
初心者向け
中価格帯
標準グレード
高価格帯
1点物
アメリカ15万円前後30~50万円前後50~100万円前後
日本7~15万円前後20~30万円前後30~50万円前後
メキシコ6~10万円前後10~20万円前後
中国
(メーカー系)
3~5万円前後10~15万円前後
中国
(格安ブランド)
1~3万円前後

選び方その1 - 素材

ギターを選ぶ上で最も分かりやすい違いとして、素材の違いがあります。 特にボディ部分のトップ材とサイド材、バック材はアコースティックギターの音への影響がかなり大きいので、選ぶ基準の一つとするのがお勧めです。 大きく分けて種類は2種類あります。

単板 (ソリッド、無垢材)

木から切り取った1枚板の木材の事を指します。無垢材とも呼ばれます。中~高価格帯のギターで使用されます。ギターで最も理想的な響きになる素材です。

木質素材

低価格なギターでよく使われる木質素材。単板と比べると経年劣化が起きやすく、音が響きにくいデメリットがあります。

合板 (ラミネート)

木材の端材を薄くスライスして、繊維の方向を交互に変えながら重ねて、接着剤で固めた木質材料。 表面に綺麗な木目を貼っているため、見た目は高級なギターとさほど変わらないメリットがあります。 低価格のギターで最もよく使われます。

単板積層材 (LVL、テックウッド、エンジニアリングウッド)

木材の端材を薄くスライスして、同じ繊維の方向で重ねて、接着剤で固めた木質材料。 ストライプの綺麗な見た目になるメリットがあります。 近年、ミニギターや初心者用ギターのネックや指板でよく使われます。

ファイバーボード系 (HPL、リッチライト)

木材を繊維まで砕いてフェノール樹脂などで固めたプラスチックに極めて近い木質素材。 素材としては黒いボール紙の様な見た目で、指板に使う場合はそのままの黒い状態で、ボディに使う場合はその上に木目のプリント紙などが貼られます。

選び方

予算に余裕がある場合はすべて単板のものを選びましょう。安いものを探している場合は、最も音への影響が大きいボディのトップ材が単板であるものを探しましょう。
ボディ・トップ材 / サイド&バック材音色ギターの価格
単板 / 単板10万~100万円
単板 / HPL6~12万円
単板 / 合板3~12万円
HPL / HPL×6~10万円
合板 / 合板×1~3万円

選び方その2 - 形の種類

多くのアコースティック・ギターは以下のMartinとGibsonによる形が基本となって作られています。ボディサイズが大きいほど、出せる音域が広くなります。 現在、ドレッドノートと000(オーディトリアム)がアコースティック・ギターで最もポピュラーな形です。
種類発案
メーカー
ボディ
サイズ
著名なモデル
スーパージャンボ
Super Jumbo
Gibson特大Gibson SJ-200
Guild F-55
Taylor Grand Orchestra
ドレッドノート
Dreadnought
(スクエア・ショルダー)
MartinMartin D-18
Martin D-28
Gibson Hummingbird
Gibson Dove
ジャンボ
Jumbo
(スロープ・ショルダー、
ラウンド・ショルダー)
GibsonGibson J-45
Taylor Grand Pacific
0000
クアドラオー
(グランド・オーディトリアム)
MartinMartin J-40
Martin M-36
000
トリプルオー
(オーディトリアム)
MartinMartin 000-18
Martin 000-28
Martin OM-18
Martin OM-28
00
ダブルオー
(グランド・コンサート)
MartinMartin 00-18
Martin 00-28
Gibson L-00
0
シングオー
(コンサート)
Martin極小Martin 0-18
Martin 0-28

選び方その3 - スケール

ナットからサドルまでの長さの寸法を指します。演奏部分の縮尺(サイズ)が変わります。 長いと中低音が豊かになり、演奏に強い力が必要になります。短いと高音域が豊かになり、弱い力でも演奏が出来るようになります。 現在、25.4"が最もポピュラーです。
スケール(インチ)mm換算採用モデル
25.5"647.7mmGibson SJ-200
Gibson Dove
25.4"645.16mmMartin D-28
Martin D-18
Martin OM-28
Martin OM-18
24.9"632.46mmMartin 000-28
Martin 000-18
Martin 00-28
Martin 00-18
Martin 0-28
Martin 0-18
24.75"628.65mmGibson J-45
Gibson Hummingbird
24"609.4mmMartin Junior
23.5"596.9mmTaylor GS Mini
23"584.2mmMartin Little Martin
22.75"577.85mmTaylor Baby Taylor

選び方その4 - 木材の品種の組み合わせ

アコースティックギターは木材の品種によって大きく音色が変わります。主に以下の4種類です。北米や中南米産のものが高級材とされます。
組み合わせボディトップ材サイド&バック材指板材ネック材音の傾向
Martin 28系スプルースローズウッドエボニーマホガニー高音域が豊か
Martin 18系スプルースマホガニーエボニーマホガニー低音域が豊か
Gibson系スプルースマホガニーローズウッドマホガニー中低音域が豊か
Gibson SJ-200系スプルースメイプルローズウッドメイプル中音域が豊か

代替材

低~中価格のギターでは以下のような似た性質や音色を持つ木材が使われることがあります。

マホガニー系

スパニッシュ・シダー、アフリカン・マホガニー、サペリ、ニャトー、ユティレ、コア

ローズウッド系

パフェロー

エボニー系

リッチライト(樹脂材)、ローレル

メイプル系

ウォルナット